Suono Dolce TOKYO AFTER6(インターネットラジオ)書き起こし

GUESTページ(http://www.suono.jp/guest/)の「2010/12/03 Friday」に当日の記念写真が掲載されています。
(放送開始数分間の内容が欠けております。ご了承下さい)

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DJ光永泰一朗:TOKYO AFTER6、今日はperidotsというプロジェクト名で活躍中の高橋孝樹さんをお迎えして、スタジオライブを行っていただきました。本日はよろしくお願いします。そしてライブありがとうございました。
高橋:お願いします。
光永:僕、隣で聴かせていただいていたんですけど、で、さっきおもむろにご本人にいったんですけど、すごい、ですね。の一言だったんですけど。
高橋:ありがとうございます。
光永:いやー、何ていうんでしょう。なんかこう絹のようなね、何ていうんでしょうね。スムーズな一本の声、歌がずうっとピーンと伸びてきて、たまにこう、抑えてた闘志みたいなのがちょっとぐっと前に出ちゃう瞬間があったりして、でも頑張って必死でこの幅をしゅーっと細く噛みしめながら歌っていらっしゃるっていうような感想だったんですけど。
高橋:ありがとうございます。
光永:あの、なんか...こう...そういう感じなんですか? っていう(笑)。
高橋:あっははは(笑)。
光永:そんな変な(質問(笑))、なんか抑えてるんですか?って思ったんですけど、あふれる思いを。
高橋:まあ、抑えて...とりあえず必死に、そのメロディを歌ってるっていう感じですね。そのいわゆる歌ってる、自分が表現として歌ってるというよりも、曲を聴いてほしいというのがあって。作ったメロディを、曲をちゃんと伝えられたらいいなって思いはありますけど、はい。
光永:それはご自身で作詞も作曲もされていて、それをご自身で歌う時に、作っているタカハシコウキ、歌っているタカハシコウキ、なんかどっか別みたいな(感じ)? 鳴らす楽器みたいな感じなんですかね? 歌う方のタカハシコウキさんっていうのは。どういう感覚なんですかね?
高橋:うーん、でもそういうところもあるかも知れない。結局作ってしまったら自分のものじゃないような感じになる時もあるので、まあ、それは。でもまあ、自分のものとして、ちゃんとこれを伝えるのは僕しかいないので、ちゃんとこれは歌わないといけないな、という思いはありますうけども。
光永:そうなんですねー。なんかすごく納得した、っていうのは後でちょっと何故かはお話するんですけども。こちらニューアルバムが、ニューアルバムってかファーストフルアルバムなんですね。
高橋:そうですね。フルアルバムとしては初めてですね。
光永peridots「MY MIND WANDERS」からの2曲、生演奏だったんですが、ちょっと話が先走ってしまったんですけども、そもそもタカハシコウキさんっていう名前と「peridots」っていうのを分けようと思ったというか、「peridots」というプロジェクト名で活動するってところに何かきっかけはあったんですか?
高橋:それはもう本当に単純明快で、結局「peridots」っていうバンドを作ろうと思っていたんですよ。ソロシンガーとかシンガーソングライターっていう気は全然なくて。別のバンドやってた時もギターも持たずに立ちボーカルでやってて。それでそれが解散して、次に「peridots」っていうバンドを組もうと思ってメンバーを探している最中にデビューになっちゃったっていうことですね。
光永:そうなんですね。じゃあいろんな流れからそうなりつつも。沢山今まで作品も発表されてるんですか、フルアルバムとしては初っていうのはちと意外な感じもするんですけど。
高橋:そうですね。その、まあとくに僕の意向だとか、そういうことではなくて、まあ、いろいろな事情があって。
光永:あ、そうなの(笑)。事情なんですね。
高橋:事情がいろいろ、いえることいえないこといろいろあって(笑)。
光永:ありますよね。ありますよ。
高橋:それで、まあ一回自由になって、それで自分が思うようなものを、すみからすみまで自分の思った通りのバシッとしたものを作らないと、と思って作ったのがこれです。はい。
光永:リリースされた時の思い...は?
高橋:なんかこうちょっと今までにはない緊張がありましたね。全責任は自分にあるっていうのが。
光永:なんかそれはちょっと「怖い」っていう感じに近いですか?
高橋:そうですね。でもどういう結果であれ、それを受け止めて、次も頑張ろうというのは思ってますけど。はい。
光永:これちなみに「MY MIND WANDERS」っていうタイトルなんですけど、これはどういった思いがあるんでしょう?
高橋:これをタイトルにしたってのは、まず何より字面がよかったっていうのが(笑)あるんですね。この並びとか。
光永:(CDジャケットをみながら)そうですね、デザインとしても、こうね、かわいらしい。そして「PERIDOTS」(CDジャケットの文字が)白で。これビルの展望台か何かでガラスに映してらっしゃるんですかね?
高橋:ビルと自分、二重露光ですね。2個、2回、もう本当にアナログな、ポラロイドで二重露光で撮ってもらうっていう。
光永:このジャケットと、今アルバムタイトルは、字面の話で止まっちゃったんですけども、これいろいろリンクしてるんじゃないかなって思ったんですが。
高橋:そうですね。やっぱり自分の気持ちっていうものが、「WANDER」っていうのは「さすらう」とか「冒険する」とか訳すこともできると思うんですけど、自分の気持ちがおもむくままに飛び出していくとか、そういうイメージでしたね。
光永:なるほど。なんかさっきなんですごく納得したかっていう、僕の思いなんですけど、なんかどっか常にご自身を客観的にみる自分がまわってる感じがするんですよ。
高橋:それよくいわれて、いわれる度に何かドキッとするんですけども(笑)。
光永:な、何ですか?
高橋:(笑)なんかあんまりよくないなと思いながらいるんで。もっと主観的にワッ!ってなりたいと思いつつ。
光永:いやあ、そんな...よくなくはない。でもそれが逆にどんな主観よりも強く訴えかけることができるんだなってちょっと実は感じたんです。だからこのジャケットとかもちょっとそんな感じがするんですよね。象徴的にっていうか。そうなんですね。いやあ、思いの詰まったというか、アルバム、出たばっかりですけども。今日はメッセージもいただいています。こちらはラジオネーム○○○さん「質問です。Superflyのアルバムに参加したきっかけを教えてほしいです」っていうメールがきてて、実はアルバムに寄せられた言葉が、Superflyの越智さんご本人様の言葉ですよね。
高橋:はい。
光永:それからスピッツ草野マサムネさんからコメントも寄せられている。これはいろんな縁があった?
高橋:そうですね。Superflyさんに関しては、あの光永さんに僕いおうと思ってたんですけども、光永さん(とは)初めましてなんですけど、蔦谷さんからお噂はうかがったことがあって。
光永蔦谷好位置、プロデューサーですね。
高橋:僕も蔦谷さんにプロデューサーしていただいたことがあって。
光永:あーそうなんですね!
高橋:それでその時にちょっとお噂をおうかがいしたんですよ。
光永:はぁはぁはぁ、何か悪いこといってましたか?
高橋:いえないこと...。
光永:あーいえないことなんだ(笑)。まあ相当ね。僕と同い年で。そうそう。
高橋:あははは(笑)。それでSuperflyさんを紹介していただいたのも蔦谷さん。プロデューサーの蔦谷さんつながりで紹介していただいて、コーラスをさせてもらったんですね。
光永:そうなんですね。Superflyさんからの言葉を読みますと、「相変わらず美しい声にうっとり。ゆらゆら心地よいメロディにしっとり。心を委ねたくなるような作品です。また、一緒に歌いたいなぁ〜。」というね、コメント寄せられてます。でもこれまさにその通りだなあと思うんですけど。この何か声の感じってのは最初っからこの声だったんですか? っていう変な質問ですけども。
高橋:随分ただのキンキン声でしたね。昔は。んで、僕最初はブラックミュージックから入って。
光永:そうなんですね。
高橋:で、アレサフランクリンとかを(光永:おー!)原keyでバカみたいに歌って(光永:まじですか笑?)、母親からもう本当に怒られるくらいに歌ってたりとかして、そういうのがあったんですけど。なので歌い方とか発声法みたいなものはそういうところが下敷きにあるんですけど。でも随分もう、本当に一番最初にバンドを始めるまでは、ただの高い声で。そのいわゆるバンドを始めて、バンドの練習とかライブをやってる間にこういう声になっていったのかも知れないですね。
光永:そうなんですね。なんか今話してる感じもちょっと何か人のことのような感じもしますよね(笑)。自分の声なんだけど、自分で自分を常にプロデュースしているっていうか。嫌ですか? ごめんなさい。
高橋:いえいえ、ドキッとします(笑)。
光永:ドキッと(笑)ドキッとさせ続けようかと。今お母様の話がありましたけど、実はこのアルバムを聴いたお母様から、何かメッセージがあったそうですね。
高橋:そうですね。
光永:どんな?
高橋:何か「あなたらしさがいっぱい詰まっていて素敵です」っていう。
光永:あーー。でもどうですか? 実際お母様からそういう言葉をいただくっていうのは。
高橋:そうですね。ウチの母親は井上陽水さんの大ファンで(光永:ほうほうほう)。それで僕時々「陽水さんみたいだね」っていわれる時、時々あるんですけど(光永:あーでもわかる)。僕、井上陽水さんは結局長い間「母親の聴く音楽」みたいな感じがあって、避けてたっていうか、あまりいい印象がなかったんですけども、本当に一昨年去年くらいからすごい好きになって(光永:ほう)。今更ながらなんですけども、畏れ多くも。で、それで大好きになって。別に目指してた訳じゃないんですけど、なんとなく自分とリンクするところもみつけたりとかして。なので、母親とのつながりとか。母親もまあ自分の作品をそんなに何かこうお世辞じゃなく、なんとなく気に入ってくれてるのかもしれないな、って思いつつ、今は思ってますけど。
光永:嬉しい言葉ですね。ちなみにお母様はライブとかに足を運んで(いらっしゃるんですか)?
高橋:1回来たことがありますね。
光永:1回だけですか? それは...あえて1回ってことなんですか?
高橋:なかなかこう東京まで...山形なんですけど、そう(光永:あっ、そうかー)1回仙台でライブした時に観に来てましたね。
光永:そうなんですねー。そんなライブもこれから、もうアルバムをリリースされまして、沢山ありますよね? ライブ情報を先にお伝えしましょうか。まずは12月6日、大阪心斎橋ですね。Music Club JANUS、「ジャナス」って呼ぶのかな?
高橋:「ジャニス」ですね。
光永:「ジャニス」、ですね。これツアーなんですね。peridots tour 2010、「MY MIND WANDERS」。アルバムのタイトルのツアーになりますね。翌日7日には名古屋ell.SIZE。東京は12月11日の土曜日、東京 Shibuya WWWっていうところであるということですね。詳細はperidots official HP、公式サイトをチェックしていただきたいと思います。こちらに全部売っています。あ、売っていますじゃないや、載っています、ね。売ってもいますか?
高橋:はい。ん? はい、売ってます!
光永:売ってますよね? すみません、僕の方で(笑)。そんな訳でライブ、先ほどそれこそ東北の話が出ましたけど、(Suono Dolceのハッシュタグで)ツイートをいただいているんですけども、「始めてインターネットラジオつないだ! みれて聴けてすごい嬉しい!」「高橋さん、東北でもライブして。できれば秋田で」っていうメッセージいただいてますけども。
高橋:すーごいやりたいですけどね。今までは、まぁ大阪名古屋東京ぐらいでしたけど、来年はちょっといろいろ計画はしてますし、自分としてはそれこそ北海道とか東北とか福岡とかどんどんやっていきたいですね。
光永:山形ってのもね、その間に入れていただければね、お母様もね(高橋:そうですね)簡単に来れるっていうこともありますけども。来年もさらにいろいろ計画が進んでいると。
高橋:はい。
光永:まずはこのアルバムとツアーですよね。ほかにもメッセージいただいていたんですね。「ライブツアー楽しみにしています」というメッセージもいただいています。これから...ライブ、もうすぐ?ですよね。
高橋:そうですね。
光永:もう準備も万端で。これちなみにどんなツアーになるんですか?
高橋:えっと僕としては、いい意味で「CDそのまんまだね」って思われるようなものにしたくて。
光永:ほうほうほう。
高橋:「CDの音が生で聴ける、すごい!」っていうようなものにしたいなとは思ってるんですね。いい意味で。
光永:でもそれって大変...ですよね? おそらく。
高橋:そうですね。でもレコーディングメンバーと一緒にそのまんまライブをやるので。
光永:あーそれはいいですね。
高橋:楽しもうと思っています。
光永:はい。まあじゃあそれはアルバムを「これでもかっ!」と聴いてきていただいた上で(高橋:そうですね)、より楽しめますもんね、ライブはね。もう一度公式サイトでライブの日程などチェックできます。blogもやられていて(高橋:はい)。「1秒間に80回」っていうタイトル、これ...どんな意味が? 気になってたんですよね。
高橋:これはあの僕ハチドリが好きで。世界最小の鳥っていわれているハチドリっていうのがいるんですけど、こう、羽根を高速で羽ばたかせるんですよ。それでホバリングっていって、空中で静止できるんですけど。それで、ちっちゃくて、それの羽根の回数が1秒に80回羽ばたくんですって。
光永:BPM80?
高橋:そう。それで...。
光永:いや、違うわ。800? ん、違う600? 400いくつだ*1
高橋:あ、僕そういうのほとんどわからない、あはははは(笑)。(←高橋さんさっきの相づち適当すぎます(爆))
光永:余計なこといいましたね(笑)。1秒間に80回。ほうほう。
高橋:いえいえ(笑)、それで餌が花の蜜だっていう。それがもう(笑)本当に大好きで、僕。
光永:はあはあ、花の蜜。
高橋:花の蜜を細ーいくちばしで吸うらしいんですよ。もう虫じゃないか、っていうね。
光永:なるほど。すべてがツボだったっていう。
高橋:それから取ったんです。
光永:そうなんですね。こちら(blog)も今映ってますけども、日常がさらっとした言葉で書かれていて。あの本当に日常をみれる感じですね。こちらも是非チェックしていただいて。ライブでもこういう感じですか? 喋りっていうかMCもblogのような感じですか?
高橋:そうですね。ゆるいというにはちょっとゆる過ぎるくらいのゆるさかも...。
光永:まあそれはライブならではですもんね。高橋さんご自身お感じということなんですが。早いものでもうそろそろお別れの時間となってきているんですが、最後にもう1曲皆さんに聴いていただこうと思うんですが。これはミュージッククリップなんですね。
高橋:はい。
光永:これはどの曲でしょう。
高橋:これは「オールライト」という(曲です)。
光永:これは先ほど実はセルフライナーノーツをみさせていただいたんですが、これはかなり特別な思い入れがある曲ということですが。
高橋:そうですね。結構環境がいろいろすごい変わった時に作った曲で、自分をしっかり持たなきゃ、って風に思いながら作った曲ですね。
光永:そうなんですね。じゃあ最後にその「オールライト」をご覧いただきながらお別れなんですが、それと最後の最後に、アルバム出たばかり、これからライブ、楽しみにしている皆さんにメッセージをいただければな、と思うんですが。
高橋:はい、えーっと「MY MIND WANDERS」アルバムがやっとできました。これからライブなどもどんどんやっていきまして、これからはファンの皆さんをやきもきさせないような活動をやっていきたいと思ってますので、よろしくお願いします!
光永:はい、今夜のゲストはperidotsの高橋孝樹さんでした。最後はアルバムから「オールライト」をご覧いただきながらお別れとなります。ありがとうございました。
高橋:ありがとうございました。


【yrrtnhr】

*1:BPMbeat per minute。1分間のビートの数、ということは80回×60秒=BPM420