TOKYO FM「RADIO DRAGON」


高山:今、大注目のアーティストを紹介するDragon Gate。今夜はこの方にお越し頂きました。
高橋:peridotsの高橋孝樹です。よろしくお願いします。
高山:よろしくお願いします。はじめまして。RADIO DRAGONにも、そして私高山ともはじめましてということで、色々とお話をうかがっていけたらなと思います。
高橋:そうですね。よろしくお願いします。
高山:まず伺いたいのが、peridotsというのは、どんなプロジェクトなんですか?
高橋:peridotsは、これ複数系ですけど「peridots」というバンドを組もうとしてたんですね、当初。それでバンドを組もうとしている最中に前所属していた事務所の人と出会って、そのまんまデビューしちゃった、という感じの、ちょっと変わったユニットですね。
高山:なるほど。じゃあメンバーを探すというか、みつかることなくデビューしちゃったという?笑
高橋:そうなんですよ。なので、僕まったくソロアーティストとかシンガーソングライター志望という訳では全然なくて、バンドのヴォーカリストがいいかな、曲もまぁ作ろうか、なぐらいの感じだったんですよね。当初は。
高山:じゃあperidots、担当ヴォーカルみたいな感じで。
高橋:最初はそうでしたね。
高山:なるほど。じゃあ「peridots」っていうのはどんな意味があるんですか?
高橋:「peridots」は、peridot(ペリドット)という緑色の石があって、僕それが誕生石なんですね、8月なんですけど。peridotsという単語を歌の中でみつけて、「これなんて意味なんだろう?」と思って気になって調べてみたら、たまたま自分の誕生石だったっていうのがあって、それでちょっと運命めいたものを感じてつけたんですね。
高山:なるほど、石の名前だったんですね。
高橋:そうです。
高山:そしてそんな、これ「peridots」と呼ぶのか、高橋さんとお呼びしたらいいのか、どっちがいいんですかね?
高橋:あ、「高橋」で大丈夫です。
高山:じゃあ高橋さんって呼んでいきます笑。そしてそんな高橋さんが影響を受けたアーティストって?
高橋:peridotsって単語をみつけた歌を歌っていた方がジョニ・ミッチェルという女性のシンガーソングライターの方で、その方と、一番大きいのは90年代にペイヴメントというバンドがいて、その二つですかね。影響を受けたのは。
高山:そしてそんなperidots高橋さんの近況なんかもね、出だしなんでうかがいたいのですが、最近買ったお掃除ロボットが気になると。
高橋:そうですね。お掃除ロボットを買ってみたはいいものの、あれ自動的に本来は充電するところに自分で戻るものなんですけど、それがよくこう戻れずに廊下の真ん中とかで絶命してたりするんですね。
高山:笑。あれ酔っぱらって帰ってきてベッドまでたどり着けなかったお父さんみたいですね。
高橋:そうそう。それとか、あと玄関のところにボロッって落ちて絶命してたりとか。
高山:道がなくてボトッ、みたいな笑。
高橋:そう。それ家電としては全然ダメダメで、それこそクレームとか返品とかそういう話になるはずなんですけど、それが不思議とたまらなくかわいくて。「ダメだな〜お前」とかいいながら、充電するところに戻すっていうのが不思議な感じがして。
高山:ペットっぽい感覚なんですかねー。
高橋:そうなんですよね、はい。
高山:そしてこれちょっと気になるんですけどNHKみんなのうたで流れているビューティフルハミングバードの「ウメボシジンセイ」*1っていう曲が気になっているという。
高橋:はい。
高山:どんな曲なんですか?
高橋:あの、これ本当に機会があったら聴いてみてほしいんですけど。ビューティフルハミングバードは、この間曲を提供したりとかして親交のあるお二人なんですけど、「『ウメボシジンセイ』という曲をやっている」ってのを聞いて、「随分おちゃらけた歌なんだろうな」と思って聴いてみたら、すごくいい曲で。しかも僕一人で「ウメボシジンセイ」を聴いてたら、あやうく泣きそうになっちゃったんです、本当に。それくらいいい曲で。なんかね、四季を通じてウメボシがどういう風になっていくかっていうのを描いていっている歌なんですけど、何か「人はこうやって生まれたのだから、もう自分は自分として生きていくしかない」っていうような決意の歌に聞こえてきちゃって、ぐっときちゃって…。すごい、こうね…本当に聴いてみてください、是非。
高山:わかりました。聴いてみます! 検索して後で聴いてみたいと思います。
高橋:本当に素晴らしいので。はい。
高山:気になります。では、本題の音楽の話をうかがう前に、明後日1/25にリリースとなるアルバムから、まずは一曲紹介していただけますか?
高橋:はい、アルバムタイトル曲である「Follow the Stars(In Your Heart)」です。

  • Follow the Stars(In Your Heart) / peridots

高山:今夜のDragon Gateは高橋孝樹さんのソロプロジェクト、peridotsをお迎えしながらお送りしています。引き続きよろしくお願いします。
高橋:よろしくお願いします。
高山:いやあ、このアルバム私今日一日中聴かせていただいていたんですが(高橋:ありがとうございます)、なんかね、鳥になった気分で聴いてたんですよ。
高橋:おう。
高山:なんか、すごいのびのびと、ふわぁーって、なんか鳥ってこうのびのびとすごい自由に飛ぶじゃないですか。こんな風に飛べたらいいなーっていうのを声に当てはめるというか。こんな風に声が出せたらとても気持ちいいんだろうな、っていうぐらい透明感があって(高橋:嬉しいです、ありがとうございます)、心地よい歌声で、本当に癒されていたんですが。
高橋:ありがとうございます。
高山:今回のアルバム「Follow the Stars」、まずタイトルに込められた意味を教えてください。
高橋:はい。「Follow the Stars」は、たとえば船とかで迷ったり遭難した時に、星を目印にして家を目指したり岸を目指したりっていうのをイメージにしていて、心の中の星を座標にして、本来あるべき心のところに戻っていくっていうイメージでしたね。
高山:なんか素敵ですね。そしてそんな今回の「Follow the Stars」の構想はいつ頃からあったんですか?
高橋:前作、一昨年の11月に前作1stフルアルバムを出したんですけど、その作品と今回の作品を同時になんとなくイメージして、前作は「ソリッドですごくシンプルな、ガツンとしたもの」で、今回は「もっと豊かなもの」というイメージで、その時点であった曲を振り分けたという構想は随分前からあったんですけど。実際作り始めてみると、新曲もまぁできましたし、色々直前まで曲順なども迷いながら作ることになりましたけど、まぁ満足いく作品になったと思います。
高山:私ね、今流れている、これ3曲目なんですけど「Teenagers」という曲がすごく好きで(高橋:ありがとうございます)。歌詞だったり、この声の伸びがね、ぐっときて。そうだよなー何か若い頃はこんなこと思えなかったけど、今だからこそ、ちょっと大人になった、余裕のある今だからこそ、10代の頃の気持ちに、何ていうんですか、表せるというか。
高橋:はい。僕この曲は10代の人に向けたっていうのもありますけど、やっぱり10代だったすべての人に向けたって気持ちもあるので、そういった感想はすごく嬉しいです。
高山:そんな高橋さんって、歌詞を書くときはどういうシチュエーションでとか、どういう時に歌詞書かれるんですか?
高橋:僕は歌詞を書いて曲をのせるってことはまったくしないので。
高山:先に曲があって歌詞をつけていく…?
高橋:なので「曲がすべて」みたいなところがあって。その曲を壊さないように、本当に一生懸命歌詞を悩みながらつけるっていうだけですね。もう本当に何回も何回も歌いながら「どんな歌詞がいいんだろう」というように考えるので、もうどこでも考えてますよね。
高山:なるほど。じゃあメロディありきで、どんどん歌詞がついてくる、肉付けされていくんですね。
高橋:そうですね。メロディをどうやったら伝えられるかを常に考えながら書いてますね。
高山:その歌詞でね。さっき曲中にお話してたんですけど、高橋さんのblogがおもしろくてですね。
高橋:笑。
高山:一行ぐらいなんですよ笑。「これtwitterかな?」って一瞬思っちゃうくらいの短さのblogで日々を綴られているんですが。あれどうしてなんですか?
高橋:なんかでも最近「これtwitterじゃん?」ってつっこまれるのを待っているようなところが何となくもうありますね。開き直りの。昔は結構普通に書いていたんですけど、何かだんだんtwitterとか出てきちゃうと「ま、これくらいの方が伝わるかな」とかって思っちゃったりとかして。
高山:しかも歌詞も書かなきゃならないからね、なんか文章がいっぱいになっちゃいますものね。
高橋:そうなんですよね。
高山:なるほど。そして今回のアルバムでチャレンジしていることって何かあったんですか?
高橋:今回は8分くらいの長い曲を7人編成で一発録りをするというのが一番のチャレンジだったと思うんですけど。もう一曲一発録りの曲ありますけど、もう本当に一発録りというのが直しがきかないので、すごくスリリングで。でも出来がすごくよかったので、もしかしたら次のアルバムでまた一発録りが増えるかもしれないですね。
高山:この曲(「異常気象」が流れる)ですね。何か一発録りって、本当に緊張感と皆の息の共演と、絶妙な、奇跡的なタイミングでできたりとかしますもんね。
高橋:本当にこの曲はすごく苦労したので、できた時は本当に盛り上がりましたね。
高山:じゃあこれライブでされたりもしますか?
高橋:そうですね。その予定です。
高山:じゃあそんなライブの詳細を高橋さんの方からお願いします。
高橋:とりあえず2/4(土)に新宿のタワーレコードでインストアライブがあって、その後に3/17(土)に渋谷のクラブクアトロでワンマンライブをやります。ワンマンライブはもちろんバンドを引っさげて、フルバンドでやります。
高山:じゃあこの8分の超大作もされるということで。
高橋:はい。
高山:生で聴けるの、絶対気持ちよさそうですよね。
高橋:そうですね、そういっていただけると、はい。
高山:なんかアルバムを聴いていて、春先に似合いそうだな、なんて勝手に思って聴いてたんですけど。
高橋:そうですね。peridotsよく「秋」っていわれるんですけど、夏とか冬とかではあんまりないですね笑。不思議なことに笑、春か秋という感じで。
高山:ちょっと肌寒い春とかにすごい似合いそうだな、なんて思いました。ちょうどライブもその時期ですしね、ぴったりなんではないでしょうか。
高橋:はい。
高山:では、詳しくはperidotsのオフィシャルサイト、twitterをチェックしてください。
高橋:はい。
高山:ということで、そろそろお別れの時間なんですが、今後の予定とか今年の目標なんかを教えてもらえると。
高橋:目標はですね、今まで結構限られたところでしかライブをしたことがなかったので、本当に今まで行ったことのないところに行って、小さくてもライブをするってのが目標で、計画を立てているんですけど。それがすごく楽しみです。
高山:たとえばどんなところですか?
高橋:たとえば、今なんとなく考えているのは、広島とか静岡とか? 福岡とか、なんか本当にそういう今まで行ったことのないようなところなんかもワンマンライブというものを、小さいライブをやりたいなと思っています。
高山:私も是非生で聴きたいなと思っています。
高橋:是非来てください。
高山:是非遊びに行かせてください。という訳で、お別れの時間が迫ってきたので、最後に今週リリースのアルバム「Follow the Stars」からもう一曲紹介していただけますか?
高橋:はい。peridotsで「Smile」聴いてください。
高山:今夜のDRAGON GATE、シンガーソングライター高橋孝樹さんのソロユニット、peridotsをお迎えしました。ありがとうございました。
高橋:ありがとうございました。

番組blogの1/23の記事に当日の様子が載っています。
http://www.tfm.co.jp/dragon/index.php?catid=765


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