TOKYO FM「RADIO DRAGON」


DJ高山郁:TOKYO FM「RADIO DRAGON」、お待たせしました、今夜のゲストはperidots!
高橋:よろしくお願いします。タカハシコウキです。
高山:お久しぶりです。
高橋:ご無沙汰しております。
高山:peridots。タカハシコウキさんのソロユニット。「『歌うために生まれてきた』と評されるその声とブラックミュージックから90年代パンクをも独特の切り口で消化した楽曲は、確実にロックの本質を射抜いている」というプロフィールをもつというタカハシさんなんですが。
高橋:笑、ありがとうございます。
高山:以前来ていただいた時は2012年の1月ということなんですけど、その時何しゃべったかな?と思い返していたら、「Blogの更新が超少ない」って私がなんかぶーぶーいっちゃったんですよね笑。
高橋:一人Twitterみたいな感じになってるってね。しかもひとつひとつが短いっつってね。
高山:でも最近結構書かれてますよね?
高橋:そうなんですよね。ああいうものに対する気持ちというか心がまえを…変えました…あはは笑。
高山:なんかすみません笑。あ、どうしよう。でもでも、最近「あまちゃん」観られてるんですか?
高橋:観てます(即答)
高山:おもしろいですよね〜。
高橋:もうね本当にね、僕山形出身なんでね。東北ものだし、あとやっぱり宮藤官九郎さんって世代がやっぱり遠くないので、80年代ネタとかハマらないはずがないですよね、僕は。
高山:見逃せないですよね、毎話毎話。おもしろくて泣けて笑えて。曲とかも最高ですよね。
高橋:はい。本当に最高です。
高山:結構私「潮騒のメモリー」とか普通にカラオケで歌っちゃう感じですよ。
高橋:歌えちゃいますよね。あれね。
高山:あれも、歌詞もよくできてるし、メロディもすばらしいですもんね。
高橋:すばらしいです。
高山:こうやってタカハシさんと「あまちゃん」の話でもりあがるなんて笑。でも今日Blogを拝見してきて、絶対この話しようと思ってきたんですよね。
高橋:笑。これ、すごい話したいですよね。「あまちゃん」の話って。語りたい。
高山:これ曲の話にいけなくなっちゃうので、まずはちゃんと曲の話をしようと思って笑。そんなperidots、8/7にアルバム「concourse」をリリースされたということで、今日はちゃんとそれをしっかりうかがいます。まずは1曲そのアルバムから聴かせてください。
高橋:peridotsで「Ho!」

高山:「Ho」じゃなくて「Ho!」なんですね。
高橋:「Ho!」ですね。
高山:いいですね、気合が入る感じで笑。さあ、まずはアルバムについていろいろお話をうかがっていきたいのですが、タイトル「concourse」、この意味はどんな感じなんですか?
高橋:意味を調べると、いわゆる駅の「コンコース」とか「広い場所」とか。あと「集合」とか「群集」っていう意味もあって。いろんな意味があるんですけど。まず字面が気に入ったんですよ、僕。小文字で書いた時の字面が。1st Album「MY MIND WANDERS」の時もそうだったんですけど、字面から入って、そこから意味を調べて「あ、こういう意味なんだな」って。で、なんとなくアルバムを作っていって、その言葉の意味に不思議とアルバムが追いついてくるみたいな感覚があって。それを楽しむっていうのがこう定番でありますね、peridotsは。
高山:なるほど。じゃあ言葉に連れてってもらう、じゃないですけど…。
高橋:まあ、あまりにも違ったらば変えたりするんでしょうけど、仮でつけたものがそのまんまのテーマになっていくっていうのが楽しいですね、結構。
高山:なるほど。今回のテーマはどんな感じだったんですか? それでいくと。
高橋:「MY MIND WANDERS」っていう1st Albumと「Follow the Stars」という2nd Albumはどこかへ「いく」っていうイメージがあって。「進む」「突き進んでいく」っていうイメージだったんですけど、今回は「いる」っていうイメージだったんですよね、自分の中で。どっか場所があって、「いる」っていうイメージだったので、「concourse」っていう場所を表すような言葉が合ってるなと思って。
高山:でも本当にあいかわらず心地のいい、音ざわりが…音ざわりっていうんですか、なんか本当に音の中にひたっていたいし、ずうっと気持ちよくてこの音の世界の中にいたいなって思えるようなアルバムなんですけど。
高橋:ありがとうございます。
高山:耳ざわりがもうすばらしいですね。
高橋:シンプルにしようっていうのと、メロディとか歌を聴かせようというのはアレンジャー、プロデューサーの二人も大事にしてくれたので、よくできたなと思います。 高山:やっぱりperidotsの曲の作り方ってちょっと変わってるじゃないですか?
高橋:そうなんですかね。
高山:まずはどうやって作られるんですかね?
高橋:必ずメロディから作りますね。そっから歌詞を作る。で、ほとんど鼻歌で。たとえば楽器を弾きながら作るってことはほとんどないんですけど、鼻歌で作って後からギターでコードをつけていくのがあるんですけど。多分変わってるっていわれるところは、基本その一番伝えたいものはメロディってところで。で、歌詞は…こんなこといったらなんですけど、どうでもいいっちゃあどうでもいいんですよ。なんですけど、メロディを伝えるには本当にいい歌詞をつけないと、いい「うた」として成り立たないので、頑張って歌詞をつけるっていう。順序をつけるとそんな感じですね。
高山:おもしろいです。でも本当にそうだと思うんですよね。どれだけいいメロディが出てきても、その上に乗る歌詞がどうでもいいじゃなくて、ちゃんとこうピッタリはまるものじゃないと曲の世界観だったりメロディだったり、活きないじゃないですか。せっかく美しいメロディなのに死んじゃうこともあるじゃないですか。ありますもんね、響き方によっては。
高橋:語感も大切ですし、意味だけじゃなくて、なんかそういうのも全部ひっくるめていい曲にしなくてはいけないという思いで歌詞を書いてますね。
高山:でもやっぱり歌詞の中にも季節感がすごく取り入れられていて、5曲目の「Rush」っていう曲だと「彼岸花」…って秋じゃないですか。そのひとつのお花の名前だけで、夕焼けの色とか風のにおいとか感じられる気がして、季節感が歌詞に入るっていいなっていう…。
高橋:そうですね。五感っていうものを刺激する歌詞は書きたいなって思いますし。やっぱり日本で暮らしていると、歌詞を書いているリアルタイムの季節も結構そのまんま歌詞に反映しちゃうってことも多いですし、日本に暮らしているからそうなりますよね。
高山:それで曲を聴いて、「あ、この季節もうすぐだな」とか、その思い出を連れてきてくれる感じがして、すごく聴いていて春だったり夏だったり秋だったり…なんか感じさせられました。そしてですね、アルバムには宇宙まおさんとのコラボシングルの一人バージョンが収録されていますが、どうでしたか? 一人でやってみて。
高橋:なんか、ずーっと二人バージョンを聴いていたので、いざ一人で歌ったやつを聴いていたら、すっごい悲しくなってきて。
高山:笑。
高橋:まるでまおちゃんを失った後に、それが忘れられずに一人でさみしく歌ってるみたいな感じに聞こえきちゃって、不思議な悲しさがありましたね。
高山:そんな悲しさも味わいつつ、この後聴いていただきたいのですが、そんなタカハシさん、peridotsはインストアライブがあります。まずは8/18、今度の日曜日です。タワーレコード新宿店7階にて。そしてその後ですね。peridots TOUR2013「concourse」10/23(水)、会場は代官山UNIT 19:30スタートということで。もう、タカハシさんの生歌とかヤバそうですよね。もうこの声に酔いたい。
高橋:笑。やっぱりライブが本番だと思ってるんで。本番っつったらまあそりゃそうなんですけど。やっぱりここでちゃんとやらないとね、アルバムも完成しないと思うので。頑張りたいと思います。
高山:はい、そしてそのほかにも9/7のライブもあるんですよね?
高橋:9/6かな? 9/6ですね。横浜のサムズアップで一人弾き語りを。毎年「Echoes&walls」っていうのをやってるんですけど、一人でやります。
高山:一人で行くのもいいし、お友達だったりカップルで行くのもすごく心地がよさそうですよね。
高橋:意外とカップルのお客さんも多くて。ご夫婦でいらしてくれたりとか。そういうのうれしいですね。
高山:3曲目の「ホーム・ムーヴィー」とかもね、ご夫婦で聴くとまた聴き方が全然変わりそうで、素敵な曲なので、アルバムに収録されていますので、ぜひ皆さん聴いてみてください。
高橋:聴いてください。
高山:ということで、お別れの時間が近づいてきました。久しぶりで楽しかったです。
高橋:こちらこそ。ありがとうございました。
高山:最後にもう一曲聴きながらお別れしたいと思います。曲紹介をお願いします。
高橋:では、peridotsで「はじめから」。
高山:今夜のゲスト、peridotsタカハシコウキさんをお迎えしました。ありがとうございました。
高橋:ありがとうございました。

  • はじめから (w/o Her Ver.) / peridots


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