FM802 MIDNIGHT GARAGE


土井コマキ土井コマキFM802からお送りしておりますミッドナイトガレージです。さあこの時間は久々にこの方が遊びに来てくれました、自己紹介お願いします。
高橋:はいperidotsの高橋孝樹です。よろしくお願いします。
土井:よろしくお願いします!お久しぶりでございます。
高橋:お久しぶりです。
土井:えーまあいろいろあれなんですけど。
高橋:あれ(笑)
土井:2012年なんですよね、もう。
高橋:ははは、そうですねえ。
土井:随分時が流れた感じですけど。
高橋:年をとっていきますねえ。
土井:年をとっていきますが、2012年もう一月も終わりなんですけども、今年はどんな年になりそうですかね、こんな年にしたいとか。
高橋:これは方々で言ってるんですけど、
土井:方々で(笑)
高橋:そう、今までperidotsって結構決まったところでしかライヴしてこなかったっていうのがあって、いわゆる大阪名古屋東京…とかそういう風にあったので、今年はいろんなところを回らさせてくれって言って、今計画をたててるんですけど。行ったことのないところに…小さいライヴをいっぱいやっていこうかな、って計画していて、それを頑張ろうと思ってます、今年は。
土井:それはまためちゃくちゃ新しいことですね、peridotsにとっては。
高橋:はい、ライヴに来たことがない人とか特に来てもらいたいなと思って。ずいぶん印象が違うと思うので。
土井:そうですよね。
高橋:うん。
土井:ま、でも大阪にいてもそんなに頻繁にライヴを観れるものでもなかったりしたので(笑)。
高橋:ま、そうですねー。
土井:各地回って、あなたの近くにperidotsが、って、楽しい一年になりそうな感じもしますけど。今年2012年は、peridotsはニューアルバムのリリースでスタートいたしました。
高橋:はい!
土井:今週1月25日にニューアルバム「Follow the Stars」リリースになりました。
高橋:はい!
土井:おめでとうございます。
高橋:ありがとうございます。
土井:待ちました!(笑)
高橋:(笑)でもそんなにあかなかったでしょ?間はね(笑)前作にね。
土井:なんかでもめっちゃ待った気がするんですよね。
高橋:あーそうなんですか?
土井:これはもう本当に待ってたんだと思うんですね。早く聴きたいって、新しいのをね。思うんですけども。MIDNIGHT GARAGEのリスナーの方はperidotsのファンの方も本当にたくさん…多くって。なので、リリース前にアルバムを一枚ザクっとダイジェストで聴いていただくという〈ザク音〉でも紹介させていただいて。
高橋:前回もやっていただいたんですよね
土井:もう本当に待ち望む声が多くて。
高橋:ありがとうございます。
土井:ザク音で聴いても聞きごたえがある一枚だなということはみなさんよくわかっていただけたと思うんですが 。今日はアルバムがリリースになったということもありまして、そのアルバムの話をたっぷりお伺いしたいなと思っております。
高橋:はい!
土井:なんで、じゃあまずはアルバム「Follow the Stars」から1曲聴かせていただきたいので曲紹介をお願いしていいでしょうか。
高橋:はい。タイトル曲です。「Follow the Stars(In Your Heart)」

  • Follow the Stars(in your heart)/ peridots

土井:土井コマキFM802からお送りしていますMIDNIGHT GARAGE。お送りしたのはperidots ニューアルバム「Follow the Stars」から「Follow the Stars(In Your Heart)」でした。ということで引き続きperidots高橋孝樹さんをスタジオにお迎えしております。
高橋:はい。
土井:よろしくお願いします。
高橋:お願いします。
土井:これタイトル曲と思っていいんですかね?
高橋:そうですね。タイトル曲…リード曲とはちょっと違いますけど、タイトル曲ですね。
土井:ほう…リード曲とタイトル曲は違いますか?(笑)
高橋:(笑)まあまあそのへんはね、ぼやっと。
土井:ぼやっとね、いろいろね、あったりしますけど(笑)。あの〜すごくこの曲が印象的といいますか、ジャケットがモノクロでどんなアルバムなんだろうなと思って聴くと 1曲目がすごく静かにね、始まって、モノクロにちょっとずつ色がついていくのかなという感じを、突然のカットアウトされるっていう(笑)、例によっての1曲目があって。
高橋:得意のパターン。
土井:お得意の、お家芸の(笑)。
高橋:そうですね、十八番ですね(笑)。
土井:えっ、えっ、終わんの?っていう。ふいをつかれたところに2曲目でこの「Follow the Stars(In Your Heart)」が始まるんですけど。すごく優しい気持ちになる曲だなと思って。
高橋:はい、ありがとうございます。
土井:この流れで聴くからですかねえ。
高橋:そうですね、なんか「Follow the Stars」始まりっていうのもちょっとやっぱ考えたんですよ。その方がキャッチーだしと思って。
土井:ボーカルでスタートして。
高橋:売れるかな?みたいな(笑)それは冗談ですけど。なんかそのようなこともちょっと考えたんですけど。
土井:試聴機でね、聴いた時とか1曲目ね。
高橋:でもまあ一番はじめのイメージとして「海と塵」っていう曲があって、その次に「Follow the Stars」ていうのがあったのでそれを貫いたという感じです。
土井:ふーん。
高橋:はい。
土井:それは曲が出揃った時にもうこの並びで始めたいって思ったんですか?
高橋:曲が出揃う前からそう思ってましたね。その後のことは置いといて1曲目と2曲目はこれで行こうかなという風に思ってました。
土井:え、じゃあ随分前からこの2曲はあってっていう感じなんですか?
高橋:そうですね。もう前作を録り始める前から一枚目と二枚目ていうのはこういうアルバムとこういうアルバムを作るんだっていう風にイメージしてて。その時にあった曲っていうものはなんとなく一枚目と二枚目で振り分けていたりして、なのでまあ1曲目と2曲目は決めてありましたね。
土井:なんか今回のアルバムをじっくり、ほんとに歌詞を見ながらじっくりと聴かせていただいて、もうそうしたくなってしまうんですけど、peridotsのCDって、なんだかわからないんですけど、聴き逃したくないというか。すごく芯の強い主人公というか、が一人いる感じがして、それが決して今満足いく状況に〜例えば恋愛とかだったりとか〜ないとしても進んでいくぞ!みたいな決意というか、そういうのをすごい感じるアルバムだなと思ったんですけど。そういう風にしようと思ってやった感じなんですか?それとも?
高橋:やっぱり僕はこのアルバムじゃなくても、そういう面持ちで生きてるところがなんとなくあるのかもしれないですね。結局人生っていうのは(笑)(あっははは)、人生っていうものは悲しくて辛くてトラブルがたくさんあって、そもそもそういうものであって、その中をどう飄々と笑顔でというか、くじけずに生きていくかっていうことでしかないんだっていうのが、なんかこうあるんでしょうね、僕の中で。それが出たのかもしれないです。前作の「Life」っていう曲があってその歌詞はまさにそういう風なことを歌ったんですけど、そういうのが出たのかもしれません。
土井:いつくらいからそんな風に思ってるんですか?高橋さんおいくつでしたっけ?みたいな感じなんですけど(笑)。
高橋:ええまあねえ、いい年ですけどー(笑)なんつーんでしょうね…報われないときっていうのは誰しもあると思うんですけど。僕の場合も音楽始めたのもそんなに早くなかったし、悶々と考えてた時とか、全くうまくいかなかったときの方が長かったので。
土井:大概そうですよねえ。
高橋:うんー。遅咲きという言葉ではくくれないくらいの遅咲きなので僕の場合は。なのでそれを乗り切った先に何かあるよとは言えないけど、それを信じて行くしかないじゃないかっていうことですよね。
土井:前向きな感じが実は今まではどちらかというと、だからもういいやみたいな、若干世捨て人的な・傍観者的な感じが今まではしてたんですけど、それがぐっと前を向いて足を踏み出してる感じがすごくしたんですよね。
高橋:僕の場合はポジティブとかネガティブというのをはっきり分けられないと思っていて。その時その時によって気持ちの揺れみたいなものがあるので言い切れないところはあるけども、ポジティブになったりネガティブになったりするのは置いといて、強くなることはできるだろうとは思うので、強くなれればいいなというのは、特に出たかもしれないですね。
土井:んーーどれもこれもやっぱり、ぶれることなく、って言ったらすごく失礼かもしれないですけど、やっぱり高橋さんの声は楽器って言ってもいいなって思う、ほんとにそうなんだなって思うような…音色はステキですし、耳に飛び込んでくる歌詞がすごく気持ちよくメロディにのってて、するっと入ってくるっていう。私、あの「Smile」っていう曲がすごく好きで、“君が一人で泣いているとき僕も一人で泣いてるかもしれない/お互いわかった時には笑えるのにね”ってすごいロマンチックで(笑)でもそうやんなとも思うんですけど。
高橋:ずっとそのようなことを思ってて、僕は。でもなかなか共有できないじゃないですか。どんな時代になっても君の悲しみと僕の悲しみっていうものを並べて抱き合うことっていうのはなかなかできないから。みんなわかってるのに、本当はみんな悲しいことがあるってわかってるのにそれをこうみんな共有できないっていうことの切なさっていうのを感じてたので、歌にできてよかったなと思いますけども。
土井:それっていろんな関係性においてそうですよね。会議でけんかになるときとかも。良くしたいだけなんですけどね。とかいろいろあったりしますけど。あとは「EXPO」の“茶の間から希望の国へ”ってすごいなと思って(高橋 : 笑)すごいですよね。
高橋:それは多分響き重視というか、メロディに語呂とかそれの重視で、ぽっと口をついて出てきた言葉なんでしょうけど。あんまり意味とかは考えずにそのワンフレーズが出てきて、わーっと翼を得たように拡がっていったみたいな記憶はありますけど。
土井:すごい夢のある…フレーズですよね。
高橋:その「EXPO」っていう万博みたいなもののイメージと恋心みたいなイメージとを絡めて言葉を選んだつもりなんですけど。
土井:“一周してたどり着く”とこがいいですよね。すごいキャッチーやなと思うんですけども。じゃあ曲と歌詞と両方一緒に作っていく感じなんですか?
高橋:いや、曲が先で曲に対して…一言冒頭でも、サビの頭でも、ばちっとハマるものが出来るとしめたものなんですよね。それが出てこないとなかなか歌詞がつかなくて、メロディだけあって歌詞がついてない曲とかいっぱいありますし、それがぱしっとついたら早いです。
土井:へえ〜テーマを決めて書くというよりは、ということなんですね。
高橋:響きですよね。言葉の響きがぱしっと気持ちよく自分でハマってないと。意味はあまり考えないというか、こういう曲をつくろうっていうのは、動き出してからなんとなくこの曲はこういう歌詞になっていくのがいいのかな、って探り探りやっていく感じ。
土井:言葉だけが独立してるわけでも曲が独立してるわけでもないっていうのが、当然と言えば当然なのかもしれないですけど、それがうまい具合に合わさって、また高橋さんの声が楽器っぽく受け取れるというか、するっと入ってくるのかもしれないですね。
高橋:そうだといいんですけど。
土井:そうなんや〜。テーマは後から来るんやな〜。それ意外でしたね。
高橋:メロディが導くものを探す感じなんですよね。自分がこうしたいとかっていうよりは、この曲が呼ぶものとかメロディの感じが呼ぶものが絶対あるはずだって思ってるんで、それを探すって感じがあります。
土井:仮歌の時ってどんなの歌ってるんですか?
高橋:仮歌はあれですよね…あの〜。
土井:すごい興味あるんですけど。
高橋:なんちゃって英語ですよね。
土井:なんちゃって英語なんですか!
高橋:桑田さんとかもそうなんじゃないですかねえ、たぶんね、わかんないですけど(笑)。おそらくそうだと思うんですけど、そういう人多いと思うんですけど。なんちゃって英語をつけて…なんちゃって英語に近い日本語をつけたりもしますよね。
土井:へえ!あからさまに聴くとドキドキしちゃう。
高橋:(笑)でもそんな感じです。
土井:おもしろいですねえ。それ一回聴いてみたいですねえ。
高橋:で、どうしようもないところは、
土井:どうしようもないところって!(笑)
高橋:どうしようもないところはそのまま英語にしちゃったりするんですよ。「miracles at night」とか。これはもう日本語にはできないなと思って、なんとなくすっと出てきたものをそのまま使って、そっからふくらました歌詞をっていう感じですとか。
土井:おもしろいですね、曲作りってちょっと数学っぽい感じもありますね。
高橋:そうですか(笑)
土井:パズルっぽいっていうか。
高橋:そうかもしれないですね。
土井:いろんなことを聴くとまた改めてにやにやしながら違う聴き方で楽しめそうな気もしますけども…。アルバムがリリースになったんですけども、いよいよツアーもやはりありまして、大阪は3月11日(日)心斎橋JANUS。どんな感じのツアーというかライヴは?
高橋:メンバーはもう前作も今作も参加してくれてるレコーディングのメンバーでやります。そのメンバーでも何回もやってるので、どうやって違うことをしてみようか、どうしようかみたいな構成の面とかいろいろ考えているところです。まあ蓋をあけてみたらいつも通りじゃん、みたいなこともないこともないかもしれないんですけど、今回はどうしようかね、みたいな感じのことを話してますね
土井:なにか新しいことはしたいけれども、これから考えようかなっていうか。
高橋:新しいっていうのは構成とかそういう意味でですけど、何かとんでもない楽器が出てくるとかそういうのはないですけど。一枚目つくって二枚目もこういうアルバムが出来たのでやれることはいろいろあるなと思って相談しています。
土井:どんなライヴになるのかほんとうに楽しみです。3月11日(日)心斎橋JANUSです。チケットは2月5日から発売になりますので、みなさん早い目に予定をあけてチケットもおさえておいてほしいと思います。
高橋:よろしくお願いします。
土井:そろそろお別れの時間なんですけど、もう1曲ニューアルバムから聴かせていただきたいんですけど、どれがいいですかね〜どれでもいいです本当に。
高橋:個人的にはすごくこう2ndのためにあたためていた曲ということで、
土井:昔からある、
高橋:昔からではないんですけども。1stに入れることもできたんですけども2ndのために、
土井:なんでなんですか?また。
高橋:2ndの世界観みたいなものを象徴する曲はいくつかありますけども、そのうちのひとつというか。ピアノで始まってそんなに古い曲でもないので今の僕の気持ちとか、音楽的なテイストなども最近の僕に近いという意味では、聴いてもらいたいなという曲です。歌うのは超大変ですけど。
土井:そうなんですか?大変とかあるんですね。
高橋:たーいへんです。ほんとに。
土井:ラクラクだと思ってました。歌はなんでもいけるみたいな。
高橋:いえいえ。とんでもないです。僕なんでこんな曲作っちゃったんだろう、みたいな曲いっぱいあります。後先考えず作って、歌えないじゃん!みたいなものもあるので。
土井:(笑)あのギターどうやって弾いてたかわからへん、とか言うてる人とかいたはりますけど、そんなもんなんですか?
高橋:そうほんとにほんとに。
土井:その曲を最後に聴かせていただきたいと思いますんで曲紹介お願いします。
高橋:はい、peridotsで「andante
土井:MIDNIGHT GARAGE この時間のゲストはperidots高橋孝樹さんでした。どうもありがとうございました。
高橋:ありがとうございました。
土井:また来てください。

 

【rb】