想う壺音泉!〜OTODAMA’09 掛け湯編〜@大阪(REPORT1)

せっかくの野外イベントなのに、あいにくの雨の大阪城野外音楽堂。寒い…。高橋さん、晴れ男じゃなかったんですか…(10日前のライブも雨だった)と恨めしくみていたら、MCで「先日の大阪でのワンマンで晴れ男宣言をして以降のライブは雨ばかり。調子に乗るなってことですね。これからは謙虚にいきます」と晴れ男返上してた。
ちなみに今日の編成は2人ペリ。先日のワンマンでもサポートして下さったKey.村田さんと一緒に。2人とも白シャツで、高橋さんが細めの黒いタイ、村田さんは緑のタイで揃えてた。5/2の入間でのライブでもあった頬の絆創膏もそのまんま。
1曲目は“shoulder”。最近ギター弾き語りでもやっているけど、鍵盤のきれいなメロディがプラス。高橋さんのハイトーンボイスがどこまでも開けた空に響き渡っていた。
「晴れる前提で用意したんですが」といって始まった「アイ・ウォント・トゥ・ビー・トビー」。「平熱のまま雨にみとれた昼間」(確かこんな歌詞)と歌うから、歌詞が現実になっちゃったのかもよー。しかし聞けば聞くほど面白い。歌詞とメロディラインの合わせ方が絶妙。
「メトロ」はいつもよりテンポがゆっくりめ。でも野外で、後方からシャボン玉が飛んできたりと、ゆったり穏やかな気分に似合っていて、こういうのもいいな、って思った。
鍵盤×ハンドマイクでの「eyes」、この組み合わせが最高ってことに異論がある人はいないんじゃないだろうか? ピアノの旋律がドラマチックだし、楽器を持たない高橋さんが100%曲に集中できるから。だから今日の「eyes」は細部までで魂がこもって、素晴らしかった。終わり際にびゅうと強い風が吹いたのも印象的だった。
最後の曲は「リアカー」。鍵盤での「リアカー」は以前サポートされていた浦さんのインパクトが強過ぎて、ちょっと霞んでしまった。浦さんの鍵盤はサビに向かうグリッサンドが入ったりととても華やかで、peridotsと浦さんという2人のアーティストの才能のぶつかりあいがさらなる化学反応を生み出すようなものすごいものだったから。村田さんとの組み合わせは今回初めてなので、ライブを重ねるうちに“muradots”としてのカラーをみせてくれると思う。というか「リアカー」自体が鍵盤で魅せるのが難しい曲な気がする(個人的な意見だけど)。
MCで今回の主催者、清水音泉さんについて触れた時、「音泉のHP…うっとおしくないですか? 皆さんみたことあります?」なんて突然いい出すから(清水音泉のHP*1、カーソルをあちこちにもっていくと「コーン」ていう音をはじめ色んな音がいちいち鳴る)、また毒吐いてる〜と苦笑いしてたら「うっとおしくて…好きです(笑)」と告白していた。確かに、その感覚に激しく同意(笑)。しかし、peridotsにいつもよくしてくれる清水音泉さんにだからこそいえる軽口なのはわかってますけど、ファンとしてはヒヤヒヤしますがな(苦笑)。
ちなみに大阪城野外音楽堂は基本椅子席で後ろが芝生席、そしてステージの前にある程度のスペースがあって、ほかのバンドのライブの時はファンの子達がステージ前に集まって盛り上がってる。でもペリはそんな感じの音楽でもないし、座って観てててもいいかな〜って最初は思ってたけど、ファンが出てこないのも寂しいか、と思い直して(余計なお世話)前に出てみた(笑)。でも意外にノリノリで(高橋さんがではなく私が)個人的には楽しかったな。ステージ側からも客席側からもお互いの表情丸見えだし、開放感あるし。ライブハウスでみるperidotsは気持ちがきゅうと入り込み過ぎたりもするから、シリアスになりすぎないperidotsのライブってのもこれはこれでいいもんだ。また野外のイベントでみてみたいな。ただし今度はぜひ晴れでお願いします!(って今度からは誰にお願いすればいいんだろ〜)


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