入間 HIKIGATARI SUMMIT 2009 春@埼玉(REPORT)



東京からちょっと離れた埼玉県入間市THE GROOVERS藤井一彦さんとのツーマンライブです。
今日はperidotsの出番が先でした。

今日の高橋さんは7分袖Tシャツに半袖Tシャツを重ね着、ジーンズ姿でちょっとカジュアル。左頬に絆創膏が貼ってあるなあ...と思っていたら「あ、言い忘れましたが、これはファッションではありません」と説明しつつ「どんなファッションよ(ぼそ)」と自らツッコミ。後で一彦さんにツッコまれた時は「女の人にひっかかれたんです」といってましたが真相はいかに?!

「今回は藤井一彦さんに声をかけて頂いてライブをやらせてもらえることになりました。『何故入間?』と思ったけど、来てみてわかりました。素敵な場所です」と話す高橋さん。言葉に深く頷きたくなるような素敵なミュージックカフェ、SO-SO。いわゆる米軍ハウスをリフォームしたカフェなだけあり、ちょっと異国な風でもあり。周りにはさまざまな花が咲きみだれ、明るく開放的で心地よい空間。床に絨毯が敷いてあって、その上で演るのだ。

ちなみに一彦さんとの出会いはperidotsのサポートをしてくださったことから。
「僕あまりありがたみがわかってなくて(「一彦さんのすごさとか存じあげてるんですけど」とフォローしつつ)。スタジオ(駒沢)にバンドで入って、終わって皆でお見送りしてたんですけど、エレベーターが閉まった後で『…かっこよかったねっ!!』といい合いました」とキャピキャピする高橋さん。本人の前では恥ずかしくていえなかったそうだけど、実はエレベーターの壁が薄くてそのやりとりがまる聞こえだったと後の一彦さんのMCで知らされ、むしろもっと恥ずかしい感じになっていた...笑。

しかし今日の高橋さんの声はめちゃくちゃすごかった。それで「歌は常に雄弁である」を歌われちゃったらもう。わかってたことなのに、ライブに通ううちにどこか感覚が鈍くなっていたのだろうか。「ああそうだ、こんなものすごい声なんだ」とはっと目を覚まさせてくれた。
「アイ・ウォント・トゥ・ビー・トビー」から流れるように「急に石が飛んできて〜ラプソディ・フォールズ〜罪」へと続く。「メトロ」もずっと心に響いてきた。「ナッシング・イズ・カミング」に続いて「raining, raining」「eyes」「リアカー」とシリアス3部作(勝手に命名)をもってくるなんてどんだけ濃いんだよう! 「eyes」、イントロでまさかのギターの音間違え(ああ!)、一瞬緩むか?と思いきや、そのままギター弾き続けてもう一度。集中が途切れなくてよかった。「労働」のイントロは最近はバッチリだけど、他にしわ寄せ? 何の曲だっけか、弾いてる最中にカポずらしてたし(あれはただのおちゃめか)。

今日は一彦さんと一緒だし、ねえ…と淡い期待をしていたら、最後に「ちょっと早いですが」と一彦さんをお招きして2人で「ライフワーク」を。そう、この曲を一彦さんのエレキギターで聴きたかったんですーーーー! 一彦さんが加わると一気に曲に厚みが出て、それに応えるように高橋さんの声も力を増すから、まるでホールでライブしてるみたいな迫力。一彦さんが弾くとギターってこんな音も出るんだ、と改めて気付かされるというか、自分の魅力を最大限に披露してくれたら、弾かれるギターはギター冥利につきるだろうな〜と見とれてしまった。しかもめちゃくちゃいい表情してるのです。またperidotsのサポートして下さらないかしら。機会あればぜひよろしくお願いします!

その後は一彦さんのライブ。そしてアンコールがあると思ったら、peridotsと一緒にやるみたい(わーい)。高橋さん、眼鏡をかけて登場、珍しい。

それぞれがギターを弾きながらperidotsの「follow the stars(in your heart)」を。この曲までもやってくれるのか!ともうコーフンして鼻血が出そうです。一彦さんのギターに彩られて、獅子座流星群並みの流れ星、みたいな。
次は「この季節にぴったりな曲を...」とうそぶきつつ「卒業写真」のカヴァー。高橋さんがギター、一彦さんはピアノとコーラスを(ピアノも弾けるなんて芸達者!)。
最後の「Moon River」は「Audrey Hepburnのversionが一番いい!」と2人で意見が一致して盛り上がった曲(そういえば以前Music Freaksでも話してたことがあったなあ)。一彦さんのギターに合わせて、1題目は日本語の歌詞で一彦さんが、2題目は高橋さんが英歌詞で歌う。男っぽい一彦さんと艶っぽい高橋さんの対照的なボーカル、そして一彦さんのギターの音にしっとり酔わせて頂きました。

正直、あまりに盛り沢山すぎて、いいんですか?! 体感的にはワンマン並みの濃厚さですよ。やっぱりハコの雰囲気や一緒にやるひとたち(共演者&スタッフさんなど)の影響は大きい。入間まで足を運ぶ価値アリ、むしろおつりがくるくらいの素敵なライブ。ありがとうございました。しばらくはこの余韻に浸っていたいです。


【yrrtnhr】