ninohira☆030 & 5周年記念 「にぃのひら」@東京(REPORT)

東京では約1年振りのperidotsライブ。私にとっては、peridotsが事務所とレコード会社との契約を解除してから初めてのライブ。どんな曲をやるのか、どんな編成なのか、物販はやるのか(?)、ひとつひとつが意味をもつ、ある意味「特別な」ライブではないかと、楽しみなような怖いような気持ちで臨みました。

休日なのに開場時にはガラガラすぎて不安になるも、徐々に人がやってきて気づけば客席はほぼ満員。 今日のperidotsの出番は2番目。高橋さん本人も出て来てセッティング。サポートが入るみたい。ステージ中央に高橋さん、真後ろにドラム、ステージ向かって左にギター。右半分ガラ空き、ステージをこじんまりと使うペリチームです...。今日の高橋さんの服装は赤系のチェック柄シャツの下に白のVネックTシャツ、綿バンツにスニーカー。髪は短めでサッパリと。
セッティングが終わったサポートメンバーがステージからはけ、ギターをもつ高橋さんだけが残り、スタッフに合図。しんとした静寂を味わう間も与えずギターを鳴らす。
1曲目は「eyes」。突然すぎてこ、心の準備が! ギター一本で歌うとむしろ静けさが際立つ気がする。張り詰めた空気の中、高橋さんから簡単にご挨拶。「めちゃめちゃ元気です!」「ムキムキのビンビンです!(?)」といって場を和ませてた。静か過ぎてやりにくそうにもみえたけど、緊張していたのかな。
次は新しい曲。「My Mind Wanders」と紹介したように聞こえた。さ迷う(wander)心…そんな歌詞だったと思う。派手な曲ではないけど、借り物じゃない、確かにperidotsの世界のものであることにほっとする。
「次はライブでやらないことはない曲を」といえば、やはり「労働」です。表題曲ではあるけど、その事実ってすごい気がする。だって3曲だけのライブの時だって必ずやってたもん(笑)。よほど特別なんだなあと改めて思う。

ここでサポートメンバーをステージに呼ぶ。サポートギターが久々の藤井謙二氏(2006年以来ですね!)。ドラムは初めてみる方、でゅっさん。papa's milkのドラムさんのようです。
藤井さんがスライドバーを取り出すから「そんな曲あったっけ?」と思っていたら、「急に石が飛んできて」のイントロだった! 「急に石が飛んできて〜ラブソディ・フォールズ〜罪」、あまりに久々...というかそもそもバンドで聴くのは初めてかも。藤井さんのギターソロが素晴らし過ぎてうっとり。そして「罪」から次の曲のイントロにつながり、それが「メトロ」だとわかった時には感嘆の溜息が。やっぱりバンドでの「メトロ」が好きすぎる。東京のライブでの高橋さんはかたい印象があるけど(関西だともっとリラックスムード)、曲の最後の方で何とも言えない至福の微笑みをみせていたのがすごく印象的だった。
その次に久々に聞くイントロ、「ライフワーク」。まさかやってくれると思わなくてびっくり。2006年のワンマンツアーの時を思い出さずにはいられない。あの時の「ライフワーク」があまりに圧倒的だったから、私はperidotsにはまったといっても過言ではないですから。たとえこの曲を演ったのがただの偶然だとしても、これが聴けたことでもう充分だった。
最後の曲は「リアカー」。CDでのギターソロを藤井さんがさらにかっこ良く弾きこなして、最高です。ラスト、ジャン!と終わる所もバッチリ。

持ち時間の問題か、高橋さんが話したのは最初の挨拶とメンバー紹介(プチ解説はなく名前のみ)と、最後の主催者ninohiraへのお祝いの言葉くらいで、MC少なめ。もう少し歌の余韻や間を楽しめる余裕が欲しかった気も。でも何より東京でライブをみせてくれたこと、「ライフワーク」をやってくれたこと、新しい"peridots"の曲を聴かせてくれたことが嬉しかったし、peridotsのこれからに期待したいと思えた。今回のベースレスな編成も固定とはならない気もするし(さすがにビルボードはこれじゃやらないんじゃないかと思えた、何となく)。1月には長野など、ライブの予定もいろいろ決まりつつあるらしい。またどこかの事務所やレコード会社に所属したりするのか全然わからないんだけど、しばらくはそういうのを挟まないで、ファンとface to faceでやっていってほしいな。今までは色々あまりにもみえなかったから。

この絶妙なタイミングでperidotsを呼んでくれたninohiraに感謝。とてもよいイベントありがとうございました。


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