FM802 Music Freaks#7

SONG LIST

M1 22:01 ONE MORE TIME/DAFT PUNK
M2 22:06 いつまでも〜すべての人の心へ届け VERSION〜/SAKURA
M3 22:17 THE END OF INNOCENCE/DON HENLEY
M4 22:21 END OF A CENTURY/BLUR
M5 22:28 UNTIL THE END OF THE WORLD/U2
M6 22:32 IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW IT/R.E.M.
M7 22:40 世界の終わり/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
M8 22:47 “shoulder”/PERIDOTS
M9 22:55 YOUNG FOLKS/PETER BJORN AND JOHN
M10 23:00 魔法のコトバ/スピッツ
M11 23:10 MANEATER/NELLY FURTADO
M12 23:16 瞳/AIKO
M13 23:24 ROSCOE/MIDLAKE
M14 23:30 THREE IS A MAGIC NUMBER/BLIND MELON
M15 23:34 TWO OF US/THE BEATLES
M16 23:37 ONE OF US/JOAN OSBORNE
M17 23:46 Freesia/PERIDOTS

晦日ですよ、皆さん、もう早いもので。
「王様*1」って皆さん、覚えてます? っていうか、知ってます? 英語の曲をむりやり日本語に置き換えて、直訳で歌ってた人なんですが。 たまたまWA○EっていうCD屋の店員さんだったんですが、知り合いの知り合いで。「♪メリーメリークリスマス and あけましておめでとう♪」とか歌ってて、ちょっとグッときたんですけど、そんな人いましたね、王様って人…。
そんなことで2006年最後の一日、あと数時間で2007年になってしまいますけども、 さっそくオープニングナンバー行きましょう。
DAFT PUNKで「ONE MORE TIME」♪(←まねて歌ってます)

  • いつまでも〜すべての人の心へ届け VERSION〜 / SAKURA

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<セレクト×セレクト>
テーマ「THE END」
晦日、年の最後なのでこのテーマ。

  • THE END OF INNOCENCE/DON HENLEY

Don HenleyはEaglesのドラムを叩きながら歌を歌っている人で、その人がソロとして出した曲。その当時あったBruce Hornsby & The RangeというグループのBruce Hornsbyとコラボレーションした曲(Bruce Hornsbyもいい曲が沢山あるので、またどこかで紹介したい)。
タイトルは「純潔な、純真さの終焉」ということですが、気がついたら「ああ、大人になっちゃったな」「純粋さ、忘れちゃってるな」というような切なさも漂いつつ。でも、大人になるよさもあるじゃないですか。「切ない」なんて思う子供あんまいないでしょ?(笑) 切ないと感じるのって大人特有の感情だと思う。そういうのに満ちあふれた曲。

  • END OF A CENTURY / BLUR

90年代はノストラダムスの大予言や、世紀末世紀末というのがあった。「世界が予言通りに終わってしまうのではないか?」という心配もあり、この曲のように「世紀末」や「世界の終わり」というタイトルの曲が結構あった時期。本当かはわからないけど、そういうのがリアルに感じられるという時期だったように思う。この曲も「何も特別なことはないさ」という歌詞の曲で、僕も「過ぎてしまえば、本当に何だったんだろう、ばーかじゃないの?」みたいな感じだったけど、友達と色々話したりした。
当時考えていたのは、別にネガティヴなことではなく「世界がいついつで終わりますよ」って決められちゃって。世界中で「世界のお葬式」を皆でお祭りみたいにやる風景も美しいなぁ、なんてイメージしていた*2。何かが終わる瞬間というのがはっきりわかるというのも、ポジティヴにとらえれば、それはそれで素晴らしいことだったりする訳じゃないですか。何となくその当時はそんな風に思っていた。

  • UNTIL THE END OF THE WORLD/U2

91年に出した「Achtung Baby」というアルバムの曲。名実ともに世界のNo.1ロックバンドになりつつある、というかなっちゃってる? それまでU2は、どちらかと牧歌的というか宗教色がちょっと強かったり、ライブも集会みたいな?イメージが強かったけど、このアルバムで大変身を遂げた。「The Fly」という曲が多分最初のシングルだったと思うけど、何と言うか...サイバーか? 新しく生まれ変わってすごく衝撃だった。このアルバムはすごくいいアルバムで。次のアルバムのあたりから「迷走したのか?」なんていわれたりして、また王道な感じに戻ってきて、今の地位を築いている。

  • IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW IT / R.E.M.

アメリカのバンド。すごい影響力をもっていて、僕もすごく影響されてます。Michael Stipeというvo.はギターもほとんどもたずに立ちボーカル。ほとんど楽器なんかもできない系だと思うんですけど、僕、それに憧れてっていうか、彼がいるおかげで20代後半までギターをもたずに(笑)「いいんじゃないのぉ〜」みたいな感じでやってきて今に至る。この人のせいでなんですよ。本当にね。迷惑ですよっ(とかわいくいう高橋さん)。
彼の歌詞は言葉をモザイクのようにちりばめて、もちろん難解でもあるけど、ちりばめつつもどんどん強いメッセージに導いていく、ある意味ロックの歌詞としては理想的なひとつ。すごいです。R.E.M.の曲も今後色々かけていきたいと思いますので注目していて下さい。

心なしかチバさんの声も若々しくて、すごくいい曲。

かけたどの曲も、じめっとしてる人はいなくて、ポジティヴに発散してる曲が多かったと思う。別にネガティブなことでもなく、やっぱり終わりがあって始まりがあると思う。

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peridotsは今年デビューして、この曲が1曲目で、この曲で始まりました。

イギリスのNME誌が選ぶ「BEST TRACK OF THE YEAR」で2位(今月のFM802ヘビーローテーション曲)。

「でたーーースピッツ!!」(ハイテンションな高橋さん)
今年peridotsは「ロックロックこんにちは!」というイベントに仙台、大阪2箇所に出演。両方出させてもらうのはあまりないらしいけど、前々からスタッフさん同士が仲が良かったみたいで、すごくスピッツさんにはよくしてもらった。仙台での打ち上げで、出演者が集まってお話する機会を与えてもらったけど、(同じく出演者の)音速ライン藤井君(高橋さんと同い年)が前々からスピッツ大ファンで、藤井君としては目の前にマサムネさんがいるのが「ありえない」状況で、何を話したらいいかわからないくらいすごく緊張してて。その点僕はフラットだから「任せてくれ!!俺に!」っって(笑)ガンッガン聞きたいことマサムネさんにバンバン話して、本当に僕、すっきりしたんですよ。思った通りの方で。すごくいい方でした。

peridotsは今年5/31にデビューし、初めてのツアーも経験させてもらって、本当に思い出深い、一生忘れられない年になりました。前々からやりたいと思っていたけど、こんなに早く実現するとは思わなかったラジオというものもやらせてもらって、初めてづくしの一年でした。今年は初めてといっても世間的には結構のんびりした活動だったので、2007年はアクセルふかしてガンガンいきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

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peridotsが選ぶ2006年個人的BEST TRACKS。

「Loose」というアルバムを今年リリース。それこそ前述のU2じゃないけど、Nelly Furtadoもそれまではワールドミュージック色や、ルーツがポルトガルにあるということで、牧歌的なイメージだったのを、このアルバムでバキバキにHIP HOP寄りに。TIMBALANDという有名なHIP HOPのプロデューサーと組んで、賛否両論だったかも知れないけど、素晴らしいパワフルなアルバムを作りました。その中でもこの強烈なトラックを一番印象に残った曲として選びました。Rihannaの「SOS」と迷ったんですが。Nelly Furtadoはこのアルバムで「80年代の感じを意識した」みたいなことをいってましたけど、今年はMadonnaもすごく元気で、アルバムもパワフルで。ライブも本当に行きたかったなーと思ってます。第何次ピークなんだかわからないけど、彼女の場合は一周しちゃってまだ第一線にいますからね。70年代後半とか80年代の感じを意識したアルバムでしたよね、彼女も。「Hung Up」という曲は本当にいい曲。そんな感じのテイストが盛り込まれたすごくかっこいい曲でした。

この曲は日本の邦楽のSONG OF THE YEAR。ずっとCM*3で流れていて「いい曲だなー」と思っていて。ある日ぼーーとTV観てたら、ミュージックステーション?で生で歌っていて「ガッ!!」って心をわしづかみにされた。詩も素晴らしくて。これは子供に向けて歌われているのかな?ってイメージするような曲*4。じっとり、じゃないや(笑)しっとり心にくる曲で、これを選ばせてもらいました。

  • ROSCOE / MIDLAKE

最後はぐっと渋く。DJをやらせてもらっていると色々なサンプルCDを頂くけれど、スタッフと皆で聴いてて、1曲目を聴いた瞬間に「これすごくいいね」という話に。年の最後の最後に2006年のベストアルバムみたいな感じで僕の中に滑り込んできたバンド。アメリカ、テキサスのバンド。田舎...モンですね、僕と一緒でね。The Flaming Lipsの前座もしていて、これがセカンドアルバム。すごい、いい。地味?だけど、コーラスワークがすごいきれい。アルバムを通して聴くと、強烈に「バーーン!」とかって感じじゃないけど、すごい聴けますね。コンセプトアルバムみたいになっていて、詩の世界もつながっていて。ライブでは後ろで映像流したり、アート集団的な感じのバンドらしいですが、これは要注目だと思います。

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2006年の締めということで。数字がタイトルの音楽でカウントダウン。
来年はイノシシ年...台本に書いてあるんですけど(笑)、猪木の年ということで、1、2、3、ダーッ!にあやかって3カウントでいきたいと思います(ワンツースリーダーッ!だっけ?いちにーさんだっけ?とスタッフに聞く高橋さん)。

今はないバンドですが、別な曲を追々かけたいと思うくらい大好きなバンド。2nd Albumまで出してなくなっちゃんですけど*5。これは彼らの曲ではなく、いってみれば「みんなのうた」みたいな感じの曲。「3かける2は6〜」みたいなそういうことを延々と歌っている。子供向けの歌をロックアーティストがカヴァーするコンピレーションの中に入っていたのかな? それで後々Blind Melonが解散した後に出たアルバムに収録された。これは名カヴァーだと思いますよ。

これってアルバム的にどこに入ってるんだ?「LET IT BE」ですか。俺ちゃんと聴いたの何気に初めてかも(笑)。色々な人がカヴァーしてるのはよく耳にしたんですが、こんなにだるっとした雰囲気の感じだったんですね。

  • ONE OF US / JOAN OSBORNE

この曲は世間的にいえば「一発屋」的な感じになっちゃったのかもしれないんですけど、隠れ名曲。Princeが(この曲を)カヴァーして、さらに名曲度合いが濃くなった感じがします。PrinceはSheryl Crowの「Everyday is a winding road〜♪」(歌う)もカヴァーしたり、カヴァーのチョイスが結構独特で面白い。なかなかカヴァーをバンバンするような人じゃないですけどね。

本当にあっという間で2006年終わっちゃう。何で日付が変わるだけなのに、大晦日で年の最後って、どきどき、そわそわしちゃうんですかね。2007年になった途端に、ほわっと解放されたような気分になるのは不思議ですね。

【yrrtnhr】

*1:http://www.osama.co.jp/web/

*2:2008/2/29 LIVE URUUBIにて「Nothing is coming」を演る際、「これは『世界の終わりの歌』です」「自分が思い描いたのはすごく美しい景色でした」と発言している

*3:花王ハミング

*4:この曲が生まれたエピソード:http://www.walkerplus.com/cd/cm000282/cd004821.html

*5:フロントマンが亡くなり活動休止していたが、2006年に新vo.を加えて活動再開:http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=12882