ZIP-FM LACHIC BEATNIK JUNCTION

名古屋 栄のLACHICの1F「 STUDIO LACHIC」からの公開生放送。

DJ(空木マイカ): 今日のゲストはperidotsことタカハシコウキさんです。こんにちは、はじめまして。peridotsというのはタカハシコウキさんのソロユニットプロジェクトなんですね。タカハシさんは以前ラジオでしゃべってたこともあるということで…。
高橋 : そうなんですよ。DJを大阪で1年、福岡で半年やってたんですけど。さっきコメント取りをしまして、スタッフから全然昔に戻ってるって言われました。まるで1年半DJを勤めたとは思えないコメント取りだったって。「積み重ね」というものが、僕はないんです(笑)。
DJ : 一番最初やった時、どんなところ苦労されました?
高橋:僕は元々熱心なラジオのリスナーではなかったので、ラジオがどういうものなのか、どういう雰囲気なのか、そこからもうわからなかったので。それがいきなりポンと、2時間の生をやらされたというか、任されてしまったので、最初はホントにガチガチですべてが大変でした。で、1年たって、最初がひどかったので、ずいぶん良くなったと自分では思うんですが、それでも最後までたどたどしさは残りましたね。
DJ : 一番楽しかったのは?
高橋 : 楽しかったのは、自分で曲を選ぶので…今はBBSとかで生だったら直接反応が返ってくるじゃないですか?自分で選んで流した曲の感想とか反応がダイレクトに返ってくること、あと、ファンやリスナーの皆さんと対話みたいなことはなかなか機会がないので、ラジオを通してですけどそういう反応が返ってくるのはすごく励みになりましたし、すっごい楽しかったです。
DJ : さあ、前半はperidotsタカハシさんの素顔に迫るべく、5つの質問を用意しています。最後の質問は昨日のゲストのET-KINGからです。一問一答ですので簡単にお答え下さい。
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1.自分の性格を一言で言い表すと?
高橋 : めんどくさがり。
2.小さい頃の夢は何でしたか?
高橋 : ホントに小さい頃の夢はお金持ちになることでした。
3.いまだに不思議に思うことは何ですか?
高橋 : なぜ女の人はこちらに意見を求めて、僕が思ったような意見を言うと、それが自分の考えに合わないとあっさりスルーするのか?(笑)
4.これだけはやめられない、というものは?
高橋 : 映画を見ること。つまんない映画を何本も見てもまた希望をもって次を見ちゃいます。
5.(前日のゲスト: ET-KINGからの質問)僕らET-KINGは7人の大所帯なんですが、peridotsさんが一人で活動していて「これは得したな」と思うことは何ですか?
高橋 : 得したな、というよりは…良くも悪くも自分の考えがすべてだ、ということです。人に頼れなかったり相談できないという不安とか大変さはあるんですが、そこがいいところでもあり、メンバーが固まってないので、その都度その都度いろんな人とセッションしたり、コラボレートするっていう贅沢さがいいことだと思います。
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DJ : 今日はperidotsタカハシコウキさんをスタジオにお迎えしています。一問一答お伺いしましたが「これだけはやめられないもの」…映画?
高橋 : そうですね。映画は好きで中学校の頃からずっと見てるんですが、好きすぎて、最近は本当におもしろい ! って思える映画がなくて…それでも見続けるというか。音楽もそう、って言ったら変ですけど、若い頃に胸躍る何か、みたいなものがだんだんなくなってきてるんですが、それでも新しいものを貪るように探して、新しいバンドとか新しいR&Bの人を聴いて探してるのと同じように、映画もずっといろいろ見てますね。
DJ : 胸躍るものを探している?
高橋 : そうですね。
DJ : タカハシさんのプロフィールを拝見したところ、結構、偶然の一致っていうのが多い方だなぁと思ったんですが。例えばこのperidotsっていうユニット名もおもしろいエピソードがあるんですね。
高橋 : 最初バンド名を考えてて、なんとなくおもしろい、変わった響きのものがよかったので、最初「ペリ」っていうのが浮かんで。僕はジョニ・ミッチェルという女性シンガーソングライターが好きで、この方の曲のなかに「peridots」という単語で始まる曲があったのを思い出して。
DJ : タイトルではなく、歌の始まりが…?
高橋 : そう、タイトルじゃなくて最初の単語がperidotsっていう曲があって。「ペリ」からそこに思い至って。でperidotsってどんな意味なんだろうと思って調べてみたら、宝石で、僕8月生まれなんですけど、自分の誕生石だったんで「おおっ」と思ってそれに決めたんです。
DJ : 運命のいたずら、というか…。
高橋 : これが他の月の誕生石だったらつけてはいなかったでしょうね。
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DJ : 今日のメッセージテーマが「誰にも信じてもらえない話」なんですが、今の話も「ホントなの?」というくらいすごい出来事だと思いますが、他にも何かあります?
高橋 : ある日東京で道に迷ったんです。自分でも全然来たことのないところをうろうろ歩いていて、自分の家からもかなりほど遠いところでバス停の時刻表があって、地名が書いてあるので、どこだろうと思って1コめのバス停の時刻表を見たら、粉塵で汚れてて指で落書きがしてあって、そこに「たかはしこうき」って平仮名で書いてあったんですよ。それが「たかはしこうきのバカ」とか「たかはしこうきくん好き」とか何か他に付随するメッセージ的なものが書かれてたら「あ、同姓同名なのかな」と思えたんですが、ただ名前だけが平仮名で書いてあったんでゾッとしちゃって、そのあとの道のりとかあんまり覚えてないですね。
DJ : 来るべくして来た、みたいな。
高橋 : でも何の教訓もなければ、ここから何を学べばいいんだろう、みたいな(笑)感じでしたけど。あれはホントに不思議でした。

  • I just called to say I love you(Studio Live)/peridots

DJ : 今日はなぜこの曲を?
高橋 : 僕、STEVIE WONDERは好きなんですが、STEVIE WONDERの本当の良さがわかったのは結構最近なんです。80年代に僕は音楽を聴き始めたので80年代のSTEVIE WONDERのイメージがあって、そんなに気にしてなくて。でも最近、ラジオをやってた関係でホントに良い曲が多いんだなとわかって。それでもこの曲はスルーしてたんです、僕の中で。STEVIE WONDERの多分一番有名な曲だと思うんですがスルーしてて。で、今回いろいろラブソングをカバーしてて、この曲をたまたまフッと自分でカバーしたとき、部屋で泣けてきちゃって。こんなシンプルなラブソングが自分で歌ってみたらすごい泣けて、なんだ、これ!?と思ってショックっていうか、なんでこの曲の良さが今までちゃんとわからなかったんだろうと思って。それで自分で盛り上がっちゃって(笑)ここでぜひやろうと思って、今日やらしてもらったんです。
DJ : それ伝わっちゃいましたね?スタジオの前の方ももう泣けて来ちゃって、という…。タカハシさんがSTEVIEに泣かされ、タカハシさんに私たちが泣かされ…という感じで回ってきたわけですけども(笑)。
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DJ : デビュー・ミニアルバム「PERIDOTS」がリリースされたのが2年前。
高橋 : 早いもので。
DJ : こちらも偶然の一致がたくさんあったアルバムということなんですが、今回ミニアルバムが7/23にリリースされます。タイトルが「EVERY LOVE SONG」。“EVERY LOVE SONG、どんなラブソングも…”という、このあとに続く言葉、タカハシさんの答えはタイトルトラック「EVERY LOVE SONG」の中で歌われてたのかな、と思ったんですが。
高橋 : はい。たくさんラブソングがこの世にありますけど、すべてのラブソングが誰か、本当に特別な、ひとりのために歌われてるんじゃないか?そうあるべきだし、そうだったらいいなっていうメッセージで。で、僕もこの曲はあなたに歌うよ、っていう感じのメッセージですね。
DJ : 聴いてくれる人のために一対一で、自分は歌ってるんだというような…。
高橋 : やっぱりすごくパーソナルなものが、逆にというか、当たり前にというか、パーソナルなものであればあるほど、大きく広がっていくみたいな、そういう不思議というか、当然かもしれないですが、強い思いが広がっていくというのがイメージとしてあって、そういう感じでつくりました。
DJ : そして気になったのが「リアカー」なんですが、すごくメッセージ性の強い曲ですね。
高橋 : そうですね…。だいたいメロディが先に出来るんですが、このメロディを作ったときにどんな歌詞がこのメロディを壊さずに伝えられるんだろうって、すごく考えて。こういう目を背けちゃいけないような過酷なこととかも含めたメッセージというものをどうしても言いたくなったので、こういう歌詞になったんですけど。
DJ : 世の中は今ひどい有様だけど、でも、っていう、「でも」が入るんですね。
高橋 : そうですね…あきらめられない…あきらめちゃいけない、とか、強く頑張るんだ、とかいうよりも、こんなひどい世の中だけど、それを本当に嫌いになったりとか、捨てられる?っていう、そういうメッセージですね。なんかゴリ押しの、というよりは、共感してもらえるだろうか?というようなメッセージになると思います。
DJ : ゴリ押しじゃない、というのが、パーソナルなものと、さっきおっしゃったのにつながってるかもしれないですね。
高橋 : そうですね。友達となんか話すときに、まぁゴリ押しするときもありますけど、やっばり「俺はこう思うんだけど、お前はどう思うよ?」というような、こういう話し方に実際なると思うんですけど、そんな感じのテンションというか、モードで歌詞を作りました。

DJ : この曲、曲の終わりがいきなりブチッと切れるんですが、それってなんの間違いでも、ミスでもなくて、高橋さんがあえてこだわってブチッと切られたそうです。しかも、ブチッと切られた後にちょっと空白があいています。それはCDがリピートする時、一番に戻る前にサーッて音がするじゃないですか?それが被らないように余白もつけたということです。このブチッという切り方、どんなふうになっているのか、ご自分で買って確かめてみて下さい。7/23リリースのニューアルバム「EVERY LOVE SONG」からの一曲でした。



【topaz】