FM802 MIDNIGHT GARAGE

♪労働/peridots

土井●お客様に来て頂きました。自己紹介をお願いします。
高橋●peridotsの、高橋孝樹です。よろしくお願いします。
土井●Midnight Garageには実は2回目の登場で、前回は3月に2nd Lineでライブの後に楽屋でお話を伺ったんですが、ご機嫌いかがですか?
高橋●あ、はい、よろしゅう…(笑)。
土井●(笑)さてデビューミニアルバム「PERIDOTS」がついにリリースになりました!やりました!って感じですかね?
高橋●そうですね、ついに、という感じはありますね。
土井●出た!という実感は?
高橋●えー、いや、実感はまだないですけど。これからいろいろ巻き起こるんだろうなという期待をしつつ、楽しみにしてます。
土井●ええっと「労働」…なんで「労働」なんやろ?って何回聴いてもわからへん、どこから来てるんやろ。1曲目も「“shoulder”」ってなんでショルダーなんやろとか…どういうところから曲が出来てくるんですか?
高橋●あぁ「労働」とか「“shoulder”」とかもそうなんですけど、意味ももちろんあれなんですけど、それより先にイメージとか言葉の響きとかいうのが先行して、パッと思いついたものをとくに深く考えもせずにそのまま最後まで押し切ってしまうというのが、原因かもしれないですね。
土井●じゃあ、タイトルから詩が出来て曲が出来てとか?
高橋●いや、さすがにそれはないです。曲が出来てから、パッと思いついたもの…あの、仮タイトルって皆さんつけることがあると思うんですけど、そのまま行っちゃうっていうことが多くて。それが原因かもしれないです。
土井●「労働」…いろいろ二重三重に深読みしてしまいそうな…あまりじゃあ気にしないようにします。
高橋●そうですね。
土井●で、ミニアルバムは1曲目「“shoulder”」から始まるわけですが、すごく静かに始まって、アルバム全体を通して「ライブで盛り上がろう!」とかいう絵は浮かばなくて、もっと個人個人がその音楽と向かい合う、みたいな、そういう楽曲が多いなと思って。
高橋●僕個人的に、音楽を聴くと言えば、部屋の中、というのがメインだったので、自然とそうなるのかもしれません。で、ライブはライブでまた別のものとして、楽しめるっていうか、提供出来るんですけど、今回はこうなりましたね。またこれからはいろいろ違ってくると思います。
土井●すごく部屋で一人で聴くのにぴったりというか。で、聴いているとすごくそのCDの中に入り込んで行っちゃうんですよ。で、高橋さんの声がステキやなぁとか、それによって聴こえてくる言葉や単語の響きがすごくきれいだったり、ものすごく強さがありますよね。
高橋●いろんな取り方をされるんですけど、個人的にはそんなに繊細な感じとかキラキラした感じとかきれいな感じというものを目指してるわけではない、というのがあるのかもしれないです。その、細やかな感じとかを出そうと思ったことはないです。でもこうなっちゃうんですよ。
土井●私は逆にもっとドロドロした感じがしたんですが。前インタビューさせてもらった時に、すごく時間をかけてアルバムをつくったというお話をされてて、ある意味、30ン年生きて来られた中で生まれて来た人格とか(高橋・笑)そういうのが全部出ているのではないかと、思ったり。
高橋●どうなんでしょうね。僕はそれほどいろんなものを込めたりとか、あんなこともこんなこともあったよなぁ、みたいな、そんなつもりはないですけど。僕個人のことというより、いろんな人のことを考えて、歌ったりとか歌詞を考えたりとか、自分一人のことだけじゃないと思いつつやってることもあるんで。それが出て、例えば深みが出てるのだとしたら、そこの方が大きいかもしれないですね。僕個人がどうして来たかというよりは。そうだといいなぁと思います。そんなに僕は…それほどのものじゃないんで(笑)。
土井●いや。最近とみに思うことがあって。音楽をつくる人も小説を書く人も、いつの時代も根っこある、伝えたいことは、同じようなテーマがずっと繰り返されてるんじゃないかなと思って。で、それが作る人によってその人が作りやすい形で表に出して、聴く側、感じる側も自分の読み取りやすい信号になったものをきっと選んで聴いたり読んだりしてるんだろうなと。
高橋●すばらしい。。
土井●それがね、うわ、やっぱりそうだ!って思ったんです、このミニアルバムで。
高橋●そうなんです。同じことを繰り返し言わなきゃいけないんですよね。で、その同じことを自分たちで、自分たちなりのやり方で吸収しなきゃいけないし、それは繰り返してはいるけれど、僕らは一人だし、ここに生まれて来たのも初めてだから、どんだけ繰り返されていようが同じことだろうが、繰り返し繰り返し、いろんな人が伝えて行くべきものはいくつかある、と思いますね。
土井●はい。で、一人一人がつかみ取りやすい信号があると思うんですが、高橋さんの場合はその歌声であったりというところは、すごく大きいと思いますので、ぜひ皆さんにも生の歌を聴いて頂きたいということで、1曲お願いしたいのですが。 

♪話をひとつ(Studio Live)/peridots

土井●やっぱり直に聴いてもらいたいですね。
高橋●そうですね、やっぱりライブを聴いてくれた方は、印象が変わった、という人が結構いらっしゃるので。ライブを聴いてもらいたいっていうのはありますね。
土井●でライブですが、なんとワンマンライブです。ワンマンライブは2005年内に一度東京でされたという噂はいろんな方面から聞いていますが、大阪で初ワンマンですが、どんな感じに?
高橋●いや、なんか会場がすごいステキなところらしくて。それがこう、何か起こしてくれるんじゃないかというのに期待しつつ。
土井●場所に頼って?(笑)
高橋●(笑)っていうか、何かマジックを起こしてくれるんじゃないかと。で、編成はキーボードもいれて5人編成の予定で、全部が全部5人というわけではなく弾き語りっぽい編成もあったりしつつ、表情を変えながらやっていく予定です。
土井●ワンマンライブということは、ミニアルバム出ましたが、5曲だけじゃないですよね。
高橋●そうですね、他にもいろいろ取り揃えてございます(笑)。
土井●(笑)まだ収録されていない曲がたくさんあるという…。
高橋●新曲もありますし…いろいろ書いてる曲もあります。
土井●すごい楽しみです。で、ワンマンライブの前にインストアライブが決まっています。インストアライブはどんな感じになりますか?
高橋●インストアライブは…一人、か、二人か(笑)。そのへんはお楽しみに、ということで。
土井●二人になる場合は、高橋さんがギターと歌で、もう一人は…?
高橋●それは秘密ということで…(笑)。
土井●決まってないねん、これ多分(笑)決まってないでしょ!?
高橋●ええ全然決まってないです(笑)。
土井●行ってのお楽しみです。最後にもう一つ、ツアータイトルにもなっています、ライフワーク。多分、音楽がライフワークだといいなぁと思いますが、高橋さんにとって生活に欠かせないものってありますか?
高橋●曲の内容もそうなんですが、音楽と、恋愛だけじゃない、愛というものを知って行くこととか、理解していくこととか、こういう二つ、音楽と愛、が僕にとってもそうだし、音楽好きな方とか皆にとってライフワークというか、人生を通して長く関わって行くことなんじゃないかな、という思いを込めたんです。

【topaz】